田中 功起
「moving still (non-stop ver.) 」2002 DVD
永遠にながれ続けるコカ・コーラ
佐倉密氏の企画による「田中達」展は、田中偉一郎と田中功起の二人の作家による展覧会です。今回は、単なる二人展ではなく、別々の空間でお互いを意識して展示される二つの個展という構成になっています。
二人の田中は偶然同じ姓であるというだけでなく、年齢も一つ違いの20代で、また、作品においても非常に似通った要素を持ち合わせていると言えます。彼らは、日常に潜む意識下の曖昧な領域に鋭いメスを入れつつも、作品の表現手段としては決して仰々しいものを用いません。コンセプトを声高に唱うというよりは、日常における視点をほんの少しずらしただけの非常にデリケートな作品を制作しています。佐倉氏は、共通した姿勢を感じさせる二人の作品を並列することことで、それぞれの作品がもつ微妙なニュアンスの差異を見て取るために今回の展覧会を企画しました。あえて「田中達」とシンプルに題された今回の展覧会で、二人の作品がそれぞれに保有する独特の空気を感じて頂ければ幸いです。
田中偉一郎は1974年愛知県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科を経て、東京芸術大学大学院デザイン科を修了。2000年のレントゲンクンストラウムでの個展後、2001年コオジオグラギャラリーにて「田中偉一郎現代美術館準備室」(佐倉密企画)を開催、1年後の「田中偉一郎現代美術館準備室閉鎖」(ギャラリーキャプション/岐阜)にて一連のプロジェクトを終了するなど、独自の世界を展開しています。
田中功起は1975年栃木県生まれ。東京造形大学を卒業したのち、セゾンアートプロジェクトに参加。ギャラリーαMやナガミネプロジェクツで個展を開催するなど、東京を中心に発表活動をしています。ガムテープを使用して制作したモンスターや、奇妙な時間性を持つビデオ作品等で高い評価を得ています。
企画者のコメント:
「名前負け」という変な言葉が日本にはあります。この言葉はタマゴとニワトリの後先の悩ましさと実は兄弟です。だからやっぱり同じような作品をつくる若き田中達は、「つくるひと」の沽券にかけて、すでに「与えられてしまった」名前をはたして忘れることができるでしょうか?
会場
コオジ オグラ ギャラリー
〒455-0033 名古屋市港区港町1-7ジェティ・イースト3階
Tel: 052 654 5106 Fax: 052 654 5107
E-mail: contact@kohjiogura.com Website: www.kohjiogura.com
地下鉄名城線「名古屋港」駅3番出口より徒歩3分
開廊時間:11:00AM 〜 6:00PM(但し入館は5時45分まで)
休館日:月曜日・火曜日
|